福岡・北九州|ヘルニア(そけい・臍・腹壁)・胆石症・胆嚢ポリープの日帰り手術を中心としたクリニック

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左右下腹部はそけい部といって、人間の弱点場所です。腹壁を貫く鼠径管があり、その管を通ってお腹の中の睾丸が陰嚢まで下がってきます(妊娠7か月ごろ)。女性では子宮を支える靭帯が通ります。その通路に腸が下がるのがそけいヘルニアです。一般的には「脱腸」と呼ばれている病気です。子供は生まれつき(先天性)な要素で、成人では下腹部(そけい部)の腹膜を覆う膜(筋膜)が弱くなるとヘルニアが起こります。大きくなると、男性は陰嚢まで下がり大きく膨らみます。 小腸や胃からぶら下がっている脂肪(大網)が出てくることが多く、時には大腸が、また女性では卵巣や 卵管が出てくることがあります。

●大腿(だいたい)ヘルニアとは?
鼠径部の足側から出るヘルニアで、ご高齢の女性に多くヘルニアが出てきたら引っ込まないのが特徴で、腸閉塞へと進むこともあり早めの治療が必要です。

● 日帰りそけいヘルニア手術/ 1割負担15,000円程度、3割負担45,000円程度
どんな人に多く見られのですか?

子供やそけい部の筋肉や膜が弱くなったお年寄りに多いといわれていましたが、お腹に強い力のかかることも原因なので、働き盛りの人にも多い病気です。 立ち仕事や重い荷物を持ったり、特にお腹に強い力がかかる人は要注意です。

どんな症状がありますか?

最初に痛みや違和感があり、足の付け根にはやわらかい膨らみがあります。 押さえるとすぐに中に入りますが、だんだん入りにくくなったり、時には堅くなったりします。この状態になると腸が詰まる腸閉塞まで進むこともあり(ヘルニアのかんとん)、緊急手術が必要となります。

そけいヘルニアの治療方法は?

昔からある脱腸バンドは使いづらく根本的な治療ではありません。子供や若い人の場合はヘルニアの袋を結んで閉じる方法で済みますが 年齢が高い人は補強が必要です。従来の方法は筋肉と筋肉とを寄せ合わせる方法で手術後に突っ張り感が残り、安静と入院が必要でした。 現在ではそけい部の弱い部分の補強にポリプロピレン製のメッシュを使用するこで、術後の突っ張り 感と痛みを克服できるようになり、日帰り手術が可能となり、再発もほとんど見られなくなりました
(当院再発率 4222例中5例; 0.11%)。

どのような麻酔を使いますか?

従来は背中からの腰椎麻酔を行うことが多く、手術中の血圧低下や術後の排尿障害・頭痛といった副作用があり、1週間程度の入院が必要でした。
現在欧米では体に優しい局所麻酔と新しい静脈麻酔を組み合わせたバランス麻酔が主流で当院でも行っています。局所麻酔は術後8時間ほど効いているので、手術後1時間ほどで痛みもなく歩いて退院できます。また、脳梗塞や心筋梗塞の治療後や心房細動で血液をさらさらにする薬(抗血栓薬)も中止せずに手術が行えます。車椅子やご高齢でヘルニアで困られている患者さんも日帰り手術ができています。

そけいヘルニアはすぐ手術しないといけないのですか?

そけいヘルニアを10年以上も放置されている患者さんもおられます。
その間特に困らなかったとも考えられますので、ヘルニアがあるからといって即手術にはなりません。
異和感や痛みを感じるなど不都合を生じる場合に手術をお勧めいたします。ヘルニアバンドが有効な場合もありますが、根本的な治療ではなく、経済的にもメリットはたいしてありませんので、お勧めできません。

家に帰って安静が必要ですか? いつからゴルフが出来ますか?

手術後すぐ動いても再発することはないので、手術後の安静は必要ありません。手術翌世界でもっとも手術の多い(年間7500例)カナダのショールダイスクリニックでも手術翌日より足を高く上げて歩くリハビリプログラムが組まれています。当院でも、手術翌日のウォーキングをお勧めしています。手術の次の日の仕事も可能です。
運動制限はなく、自分でできると思った運動はしてかまいません。
私のクリニックで手術を受けられた方で、術後5日目に18ホール回られた方もいます。

毎日の付け替えが必要ですか? シャワーはいつから可能ですか?

従来4~5日で行われていた手術を1日で行うわけですから、高度な麻酔と手術が要求されます。
術後の痛みを最小限にし、手術後合併症をゼロにする努力が必要となります。そのため、経験が豊富で専門性の高い外科医が担当することになり、患者さんにとってはきわめて安全性の高い手術と言うことができます。