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Q&Aquestion and answer
- そけいヘルニアの日帰り手術とは?
- 当院はアメリカ外科学会のゴールドスタンダードであり、ヨーロッパヘルニア学会のそけいヘルニア治療ガイドラインでも第一に推奨された方法であるリヒテンスタイン法を行っています。
麻酔は身体に最もやさしい局所麻酔に加えて、予測脳内薬剤濃度をコンピュータ制御するTCIシステムによる軽い全身麻酔を行っています。 そのため手術中は全く痛みはなくしかもすぐ麻酔も醒め、術後約1時間ほどで帰宅でき、すぐにお食事も可能です。
- 日帰り手術とは?
- 従来、1週間から10日ぐらいの入院でおこなっていた手術が、その日のうちに自宅へ帰れる手術のことです。
また当クリニックでは、1泊や2泊の短期滞在手術もご希望の患者さんに用意しています。
- どのような手術ができるのですか?
- そけいヘルニア(いわゆる脱腸)手術を中心として、従来の外科外来手術(皮膚表面の脂肪のかたまりやしこりの手術)・臍ヘルニア(でべそ)・腹壁ヘルニアなどを行います。また腹腔鏡下胆嚢摘出術も日帰りあるいは一泊で行っています。
なお当クリニックはご家族が、手術の映像を同時にお待ちになっている病室で見ることができるシステムも備えておりますのでご家族のご安心にもなると思います。
※腹腔鏡下胆嚢摘出術とは
患者さんが楽なように鼻から胃に入れるチュ-ブ・尿道カテーテルは使用しません。
また術後の痛みを軽くするため、操作器具を入れる場所に局所麻酔をします。普通日帰りか1泊で退院となります。
- どうして日帰りが可能になったのですか?
- 麻酔法と手術法の進歩によるものです。従来の腰椎麻酔などでは術後に頭痛を訴えたり、また尿が出にくかったりすることにより、入院が必要でした。また手術も自前の筋肉や腱膜を用いて補強していたため、つっぱり感や痛みのため入院しなければなりませんでした。
当院は世界標準であるリヒテンスタイン・インスティテュートの発表した段階的な局所麻酔法を用いています。あたかも歯科医院にいるように手術中の痛みを確かめながら手術を行います。
そのため温存すべき3本の神経を傷つけることもなく、手術後の痛みも他の麻酔法に比べて軽く、日帰りが可能です。
- 血液さらさらの薬を飲んでいますが、日帰り手術は可能ですか?
- 局所麻酔が主体で、そけい部の浅い部分にメッシュを置くリヒテンスタイン法を採用しているため、脳梗塞や心筋梗塞の既往のある方も抗血栓薬を中止しないで手術ができています。
その他、血液透析中・住宅酸素治療法中・高度認知症の方なども安全快適に日帰り手術ができています。
- 日帰り手術の安全性は?
- 従来4~5日で行われていた手術を1日で行うわけですから、高度な麻酔と手術が要求されます。術後の痛みを最小限にし、手術後合併症をゼロにする努力が必要となります。そのため、経験が豊富で専門性の高い外科医が担当することになり、患者さんにとってはきわめて安全性の高い手術と言うことができます。
- 高齢で心臓病がありますが、日帰り手術が可能ですか?
- 最高年齢は98歳の方です。その他29人の90代の方を手術させていただき、遠方からの方1名以外は普通の方と同じく日帰りで行うことができました。局所麻酔が中心のため脳梗塞や心筋梗塞・不整脈の既往のある患者さん・冠動脈ステントを入れている患者さんも血液をさらさらにする薬を中止せずに410例行いました。安全に日帰り手術が行えます。
- 「日帰り手術の今後の展望」について?
- 個々の患者さん中心の医療が行われている欧米では、そけいヘルニアは日帰り手術が一般的です。また、その疾患の手術医療費が一定に決められている医療システムが多いため、日帰りが常識となっています。国家医療財政が緊迫しているわが国でも、そういう傾向になっており、技術と安全性の進歩によって 近い将来、欧米並みに患者さんが求める標準的な治療になると思います。 「患者さんが医療に求めている」ことに対する要望に応える形のひとつではないでしょうか。
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